豆知識ページ

ダイカストについて

 

ダイカストとは

ダイカストとは、ダイカストマシンに金型を取り付け、溶かした合金を金型に高速高圧による短時間充填で、複雑な形状の製品を作り出す鋳造技術のことです。一度金型を作ってしまえば、数十秒のサイクルで連続的に鋳造することが出来る為、大量生産に適した製造方法です。

亜鉛ダイカスト

・一般的なダイカスト製品の中で、アルミダイカストに次いで生産量の多い亜鉛ダイカスト。

・アルミ合金ほど、亜鉛合金は軽くありませんが溶解温度がアルミ合金に比べて低い為、アルミダイカストでは不向きな形状の製品が作成可能です。

・また金型の寿命(ショット数)も長いことも亜鉛ダイカストの特徴の一つです。

アルミダイカスト

・ダイカスト製品として最も一般的なものがアルミ合金でつくられるアルミダイカスト。

・その大きな特徴が、製品の「軽さ」です。

・アルミ合金は鉄や銅と比べて約1/3の重さであることから、あらゆる製品の軽量化を実現します。

・複雑な形状に対しても正確かつ精密な製品を量産することができる為、コスト面にも優れた経済的な素材といえます。

ダイカストまとめ


①大量生産が可能 ②複雑な形状に対応  ③寸法精度が高い  ④二次加工が少ない  ⑤低コスト  ⑥表面が美しい

 

ロストワックスについて

 

ロストワックスとは

・ワックス(ロウの事)を失う(ロスト)という意味を、示しており以下に示す工程で製造しております。説明よりも以下の製造工程及び特徴を見て頂いた方が伝わりやすいかと思います。

ロストワックスの製造工程

①金型にワックスを圧入して、「原型」を作成

②原型が出来たら複数繋ぎ合わせ「ツリー」と呼ばれる木のような形状にします。

③ツリーにセラミックをコーティングします。コーティングを5・6回繰り返し厚みを持たせ鋳型を作ります。

④鋳型を熱してワックスを溶かし鋳型に空洞をつくります

⑤鋳型を焼成して固めます。

※焼成とは→焼成炉という窯でセラミック等を加熱処理して、粒子を密着する事

⑥鋳型に溶かした金属を流し込みます。固化した後に、鋳型を壊して製品を取り出します。

⑦製品と湯道を切り離します。→完成

ロストワックス製品の特徴

(1)表面が綺麗

・綺麗な表面の製品が作れる為、外観部品に利用できます。

(2)寸法精度が高い

・精度の高い製品が作れる為、機械加工のコストを下げる事ができます。

(3)様々な材質の物が作れる

・アルミ合金からステンレス鋼まで様々な材質の物が作れます。

(4)複雑な形状が作れる

・複雑な形状が作れる為、これまで複数の部品を結合して製作していた製品を一体化することができます。

 

 

めっき ってなに?


めっきの歴史

BC1500年スズを金属に塗る事が行われていたという。

スズは、火に溶けやすく、それを塗ることで金属の防錆ができる。

これが工業的に行われ始めたのは約3000年後の17世紀といわれている。

日本に初めてめっき品が登場したのは、古墳時代といわれている。

 


めっきの種類にはどんな物がある?

【装飾めっき】【銅/ニッケル/クロムめっき】【プラスチックめっき】【各種合金めっき】【金めっき】【銀めっき】【ロジウムめっき】【パラジウムめっき】【 白金めっき】【黒色クロムめっき】【亜鉛めっき】【黒色クロムめっき】【黒色ニッケルめっき】【黒色ロジウムめっき】【防錆めっき】【亜鉛めっき】【工業用めっき】【硬質クロムめっき】【他特殊めっき】などがあります。

  


トリプルニッケルめっきとは

半光沢ニッケルと光沢ニッケルの間にトリニッケル(ストライクニッケル)をつけるめっきのことを言います。

シングルニッケルやダブルニッケルの場合腐食方向は素材にストレートに腐食が浸透してゆきますが、トリプルニッケルの場合ですと、光沢ニッケルと半光沢ニッケルの間にトリニッケル(耐食性の異なるニッケルめっき)の、薄い膜をはることにより人為的に腐食の方向を横へ広げるようにします。

そのことにより、素材への耐食性を高める方法を取る事ができます。